薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

慢性期医療機関の闇

おはようございます。

今回凄く感じることがあり、悪質なクレーマーであった患者家族に対してもきちんと理解してほしいことがあると感じたので、書いていきます。

入院患者に対する褥瘡ケアや管理で医療機関の評価が決まる。

入院患者に対する褥瘡ケアや管理って、医療機関ではしっかり力を入れているはずですが、医療機関によっては、そのままにしているところがあると聞いたことがあります。

私の病院から患者を転院した先の病院の職が、褥瘡がないことに驚き、管理やケアはどしているんですか?と聞いてきたことがあったそうです。人材不足でも、きちんとやるべきことはしているという一つの評価になると感じます。

患者虐待などのリスクが存在する

慢性期医療機関の闇は、人員不足にも起因しています。特に、職員による患者虐待の可能性が高くなるのも、慢性期医療機関が多いと感じます。

なぜかというと、慢性期医療の関係者ならご存知かと思いますが、受け持つ患者さんの数が一気に増えます。

例えば、急性期医療機関であれば、職員の受け持ち患者さんが、五人から六人だとすると、慢性期医療機関であれば、職員の受け持ち患者さんが、10人前後になるとします。

そうなったら、人手不足の医療機関ではどうでしょうか。

職員が、ある程度確保されている中での対応ならまだなんとかなりますが、職員の不足が喫緊の課題である医療機関の場合、患者さんに対してきちんと向き合う気力や体力も亡くなる可能性がありますよね。

それにより、患者虐待に移行するリスクもあるという事を知らないといけません。

急性期医療だけで成り立っている訳ではないという事実を知ってほしい。

急性期医療機関については、やりがいを求めて多くの志願者が詰めかけますが、慢性期医療機関には人がこないとよく耳にします。

これは、慢性期医療に対する誤解以上に、やりがいが感じられないと感じている若い志願者が多くを占めているからです。

慢性期医療に対しても、あまり真剣に考えていないと感じられる急性期医療機関の態度なども起因していると考えられます。

急性期医療とは異なり、また違った考え方が求められていくのですが、なかなかそこに目を向けていけない方が多いといえ、残念に感じます。

急性期医療との連携プレーをよりしっかりして、きちんと慢性期医療に繋げていけるようにしていく繋がりをこれからも構築していく事が必要ではないでしょうか?

以上です。