薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

初診診療と救急診療の違いについて

こんばんは。

今回の内容は、みなさんに是非とも知って頂き、受診して頂きたいと強く思っていることがあります。

初診診療と救急診療について

まず、みなさんが診療時間内に病院や診療所に行くと、初めての場合、問診票の記載をお願いされます。

この問診票には、5W1Hをバランス良く含まれており、症状の経過を一見してわかるように、記載の誘導がされています。

初診診療は、この問診票から、症状の原因がどこにあるのかを、患者さんの年齢や性別、職業などを見て、次に、実際に診察をするわけです。診療科によっては、診察室が独特で慣れない人もいると思いますが、人を臓器毎に分けた時に、どこの診療科が正しいのかは、わかりません。診療科が違うこともありますし、その診療科で別の疾患が見つかる場合もあります。

要は、診療科をまたぐ可能性を含めた診療を、診療時間内に行うことができるのが、患者にとっても重要だと思います。

ただ、一方の救急診療は、初診診療とは異なることがあります。

それは、時間外での診療になり、充分な検査ができないからです。しかしながら、最低限の人員を配備しているから、血液検査や生検などを取り、検査できるのであり、普通の中規模な医療機関や診療所では、無理でしょう。

初診診療も救急診療も、考えるべき根底は一緒。

よほど、明らかな症状や所見がない場合、救急診療でも、初診診療と同じく、考えられる疾患の鑑別はおろか、考えられる検査は全て行うという部分は、必要であると考えます。

もちろん、そう言える場合、急ぐ必要がない、優先度が低いことが多いです。しかしながら、優先度が低いだけで、知らん顔してよい話ではありません。

この救急診療で、適切な対応をしなかったために、問題になったら何のための救急なんでしょうか?

初診診療だから、検査や疾患鑑別はしっかりするではなく、救急診療でもきちんと検査や疾患鑑別をしてくれることを患者さん自身が求める必要があります。

特に、研修医師や専攻医師ほど、必要な検査や疾患鑑別をしっかり行う期間だと思います。そういう、全身鑑別や適切な検査などの対応をまずきちんと行う努力をしてほしい。

他の疾患が見つかった時に、手遅れだったら、あなたは諦められますか?

このような悲しいことにならないために、医師を含む医療関係者の努力の在り方や、工夫が必要なんだと強く思っています。