今回の記事では、腸閉塞の病態や危険性など、科学的根拠に基づき深掘りしていきたいと思います。
腸閉塞ってどういう状態?
腸閉塞は、大腸や小腸の機能が、なんらかの影響により、一時的に部分的、完全に損なわれる状態です。器質性による要因や機能性による要因などいろいろありますが、腸管機能が損なわれることで、お腹が張る、腹痛が起きる、蠕動運動が停止することで、排便ができない、またはガスがでないなど、症状は多岐に渡ります。
単なる便秘と何が違うの?
便秘とは異なるのは、そもそも症状が違うのですが、前章でかいた機能性や器質性それぞれに要因がある場合があります。
器質性の場合だと、ヘルニア、腫瘍、腸重積、捻転などがあげられます。
機能性の場合だと、便塊による閉塞があげられます。
腸閉塞と一言で言っても、全く違うことがわかります。
手術後の小腸閉塞の場合、腹部手術後の癒着により起きることがほとんどです。だからこそ、特に腹部手術をしたことがある人は、年数を重ねた上での癒着による腸閉塞に、特に注意をしてほしいです。
そもそも手術を受けることがないように、大腸内視鏡の検査を受けるようにして頂きたい。
ごめんなさい、皮肉です。
大切にしてほしいポイント
普段から便秘がちな人だったり、お腹が張りやすい人にこそ注意してほしいポイントを挙げていきます。
まず、自力で糞便が出てるか、充分量出ているのか?を確認してほしいです。
腸閉塞の要因の一つに、便塊による閉塞があげられるためです。硬さや長さなども大事ですが、肛門に違和感なく排便できているか?という事も大切な視点だと考えます。
なぜ、便塊があるとリスクがあるのかですが、詰まるだけではない惨状があるからです。
腸管機能が停止するだけではなく、腸管穿孔や腹膜炎のリスクが上がるからです。
これは、腸管内の血流が阻害されることでおきますが、かなり危ない事態だとわかるのではないでしょうか?
だからこそ、日々、どれだけ便意があり、どれだけ排泄できているかを記録することも、普段とは異なるという意識を感じやすくなり、受診に繋がるのではないでしょうか?
薬剤師の視点からポイント!
実は、薬💊によって、便意を感じなくなりやすくなったり、便秘になりやすい場合があります。腸管機能を低下させる薬の場合は、さらに悪化させるリスクがあります。
そのため、まず、受診する時に、お薬手帳を必ず持参して下さい。
薬💊を飲んでいる事が要因の場合、薬を減らしたり、薬💊を変更するなりして、症状を軽減できる可能性があります。
ですから、自己判断で、下剤を使ったり、薬自体をやめないでください。
完璧に予防はできないでも…
完全には予防できず、腸閉塞が起きてしまうことはありますし、これは誰しも起こりうる話です。ですから、自分でおかしいと少しでも感じたら、消化器内科に受診してみていただきたい。器質性の場合であれば、内視鏡検査やその他の処置で、その場で解決に繋がる可能性があります。早く発見できれば、治療や処置に早期に踏み切る事ができます。
早い受診が、自分の腸やその他の臓器を不用意に傷つけずに済みます。
どうか、ご自身の命を大切にして頂きたい。
以上です。