こんばんは。
今日は、病院の職員の親御さんの葬式など、いろいろバタバタしていまして、今の時間になりました。
今回の記事では、病院薬剤師で働いていながら、慢性期医療のあり方と高齢者医療について思い至る事を書いていきたいと思います。
長寿国になったのは、平均寿命の全体的引き上げによる。
こちらを見てください。
こちらは、平均寿命の推移をグラフにしたものです。
実際に考えなければならないのは、なぜ、ある時点から、一気に平均寿命が延長していったのかです。
よく見ると、1947年から平均寿命が急に右肩上がりになっています。
戦後からまだ2年しか経っていませんが、GHQが進駐し、保健分野、衛生分野での手厚いサポートが行われ、日本における衛生環境の一新が行われた事で、平均寿命そのものが、一気に、上がったのだとおもいます。
その後は、周産期医療の向上で、分娩で亡くなる女性がかなり減少し、新生児死亡率が急激に減少したことも、今に至る平均寿命押し上げに、貢献したのだと思います。
若い人の死亡率の減少が、高齢者医療につながる。
まず、この考え方に違和感を感じた方がいると思います。
若い人の死亡率の減少と、高齢者医療ってどこで繋がるのか?疑問に思う方がいると思います。
実際に、こちらの厚生労働省の文書📄のリンクを貼っておきますね。とりあえず、見てください。
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000488136.pdf
特定健康診査を未受診者への取り組みに注目して欲しいです。
実際に、未受診者への取り組みとして、手紙や電話等での再通知、医師会を通した対応などをされている自治体もあります。
もちろん、そのやり方により、未受診者が受診するようになったかを、見るために検証もしています。
ただ、こういう対応がなされていない自治体もあります。
ここまで読み、皆さんはどう感じましたか。
特定健康診査の実施対象年齢は、あくまで、40代からですが、考えなければならないのは、30代からであると考えています。
その年代は、仕事やプライベートが充実し、忙しい反面、生活習慣が、崩れやすいからです。
鬱病などを、発症することも多い年代ですね。
そういう、若い人の受診を高める事で、自殺などを防ぐことが、回り回って、平均寿命をあげることになります。
元気な身体で、日々を暮らせるよう人数なれば、平均寿命をあげるだけではなく、高齢者医療にかかる医療費を安くおさえる事になります。
早い段階で、自分を労り、予防医療に注力することが、その後の将来に、10倍以上になり戻ってきます。
だからこそ、若い人の死亡率が低下し、それにより、元気な高齢者を増やしていく事ができ、高齢者医療をやすく抑えながら、平均寿命を伸ばすことが可能になります。
高齢者医療の現実
ただ、高齢者の場合、生涯現役でやり抜く気持ちを持っている人以外は、安らかな老後を過ごしたいと願っている方が多く、最後は、すみ慣れた家でなくなりたいといわれているかたも、います。
その一方で、認知症や痴呆が高齢になるにつれ、出てきます。
そうなると、治療のために、医療費がかさむことが、考えられます。
しかしながら、これらの症状自体が、若い頃からの生活習慣に起因している可能性は否定できません。
特に、飲酒によるリスク、一人暮らしという社会的コミュニティからの脱落などによるリスクが考えられています。
依存性の高いものを常時飲み続けることによるリスクにも起因します。
ただ、若い頃からそういうリスクを常に持ちながら生活してきた方が高齢者になると、その時点で、医療費がかさむことになりかねません。
高齢者医療の負担を高齢者にも負わせろという考え方は、若い頃からリスクを負いながら生活してきた側が、きちんと責任を取るという形をとるのが、筋だと考え、共感できます。
高齢者医療が高くなると、文句を言うかたが、おられるみたいです。
ただ、高齢者の癌治療など、年齢的に耐えれるか否かを総合的に考えなければならない実情があるところが、高齢者医療における闇であると考えます。
いかがでしょうか。いろんな要因が複雑に絡み合い、今の日本の高齢者医療が成り立っていると考えることがわかります。
また、次回の記事でお会いしましょう!