こんばんは。
今日は、少し気になっていたツイートがありまして、記事を書いていくことにします。
プライマリーケアを医師がしっかり行う、把握できてます?
病院や診療所は、規模が大きくなればなるほど、患者数も桁違いに増えてきます。
今回取り上げていくプライマリーケアは、本来なら家庭医やかかりつけ医がしっかり経過観察することが重要なんです。
だから、本来なら、小さな診療所が対面だけでなくオンラインや電話を使用して、その地域限定で対応することが、本来の形だと思います。
しかしながら、患者の多くは、大規模な病院や診療所を選び、長い時間待たされ、挙句、数分または数十分の診療しか受けれていません。
小さな診療所から本当に治療が必要な方のみ、大規模な病院や診療所に紹介するという仕組みすら整っていません。
実際、プライマリケアを医師がどの程度しっかり対応できているかを論文で見ていきましょう。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/12/106_2578/_pdf
こちらは、プライマリケアにおける外来診療の特徴という報告文書です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/35/1/35_37/_pdf
こちらは、診療時間についての研究の報告をしている論文です。
まず、前者の論文では、日本のとある病院の症例から、見える問題から浮き上がってきた問題を深く掘り下げ、今の日本の医療機関が抱える問題を書いています。
次に、後者の論文では、日本の医療機関の診療時間の状況や患者に対する対応などを深く書いています。
この二つの報告から言える事は、二つあると考えます。
- 診療時間のバラつきや患者によって診療終了時間の偏りが見えてきたという事実
- プライマリケアを本質的に行う、継続性や包括的診療にも問題があり、現実的解決に至っていない。
という事は、医師がどれだけプライマリケアをしていると叫んでいても、それは、全く理想論でしかない訳です。
プライマリケアを本質的にやるというのは、診療終了時間や診療時間のバラつきをなくし、継続的、包括的な診療を、患者個人に対して、際限なく向き合うことを意味している訳ではないでしょうか?
今回見かけた医師のツイートは、あくまで理想論でしかない。そう断言できると感じました。
プライマリケアと未病の相関性
未病とプライマリケアの相関性だけを論じたものはないものの、未病についても言及している論文はあるため、プライマリケアといえども、未病や予防医学にも目を向けていく必要がある事に変わりはないです。
しかしながら、今問題になっている、多疾患所持している患者に対する対応をする事も、プライマリケアとして言われています。
私は、それは違うと思います。
なぜか?それは、本来なら、未病の時点で見つかるべき疾患だったかもしれないから。
多疾患を持つという事は、より医療費のかさみを意味しています。
患者さんの懐が痛みやすくなるのは目に見えているわけです。
ならば、未病の時点で見つかれば、これほどの状態にならなかったのではないでしょうか?
まとめ
プライマリケアと未病について、私自身があるツイートをみて感じた事を書いていきました。
本来なら、薬剤師や看護師が、医療相談を受けて、医師と共同で対応するという地域限定の連携が取れていることが、望ましい、本来の地域医療だと思います。
ただ、現状は、全く違う状況になっています。
分断なき継続性のある治療と、包括的診療と、その前に、未病の状態で、一時的な医療費負担で済ませられる状況を作ることが大切だという国民への認識の徹底も必要だと感じます。
もう、理想論を叫んでいる場合ではありません。
以上です。