こんにちわ。
脳疾患と瘀血に相関性があると言う論文が目に入りましたので、記事にて紹介しますね。
瘀血という考え方
まず、瘀血という意味について説明します。
どういう状態かを説明すると、血が滞っている状況を指します。
漢方医学の観点から説明すると、血流が鬱滞しており、それが要因で、様々な症状が出てきます。
こちらは、ある漢方サイトから抜粋しました。
丸く見える赤血球が、絡み合いなんと、凝縮して見えます。実は、血液がドロドロの状態を示しており、これが、瘀血という状態です。
瘀血による症状としては…
物忘れ、倦怠感、肩こり、脳梗塞 があります。脳梗塞との関連性を記した論文があります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mibyou1998/11/1/11_1_62/_pdf
こちらが、瘀血との相関性を報告した記事です。
これが、今回お話ししたいテーマになります。
論文の内容について
今回紹介する論文は、瘀血と脳梗塞の相関性について記載がありました。
その論文の考察にこのような記載がありました。
まさに、先程書いた通り、瘀血状態を放っておくとかなり予後が悪い事が予想されます。
赤血球の凝縮よりも、血小板機能が亢進し、血が固まりやすくなります。
そのため、駆瘀血剤の使用と併用して、医薬品を服用する必要があります。
駆瘀血剤、何がよいのか?
そもそも駆瘀血剤って、漢方を習った人でないと難しいと思うので、説明します。
駆瘀血剤とは、簡単に言うと、瘀血状態を取り払う漢方の総称です。
漢方で知られているのは、こちらになります。
瘀血状態の診断基準と、含有生薬について。
こちらに、記載されています。
含有生薬としては、桃仁、牡丹皮、川芎、当帰、芍薬、紅花、延胡索、牛膝が挙げられます。
有名な漢方であれば、婦人科で有名な、『桂枝茯苓丸』があります。ほかにも、安中散、桃核承気湯などがあります。
これら漢方には、抗血小板機能亢進作用などが期待できます。しかし、長期的服用が必要になるため、短期的に作用する医薬品と合わせの服用が求められるのだと思います。
早い段階で、治療する必要があるため、一時的に医療費が高くつきます。
しかし、一度倒れたら、その分余計に医療費がかかるわけです。
そうならないために、未病の状態で治療をしていくことをおすすめします。
それでは、次回も楽しみに!