こんばんは。
今日は、Twitterのタイムラインで問題視されていたことについて、緊急で記事を書いています。
今回の記事では、火傷の重軽傷問わず、それに伴う感染症がどれだけ怖いか、発熱を伴うリスクについて書いていきます。
火傷に伴う感染症の怖さ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kansenshogakuzasshi1970/59/6/59_6_588/_pdf
こちらが、火傷を受傷した患者における感染症の怖さをよく物語っている論文になります。
未病の立場で今まで話してきたが、もはや、そんな話が理想的な事のように感じる凄惨さを物語っていると題からして感じました。
実際、この論文同様、今回亡くなった五歳児も、重度の火傷であり、処置が遅れたがために、感染が全身にいき、敗血症を起こしいたのではないかと推察できます。
火傷による免疫力低下
今回の論文では、免疫力についても、論じておられるので、見ていきたいと思います。
白血球、リンパ球と区別して記されていましたが、簡潔にまとめると、リンパ球では、B細胞は変動は見られないものの、T細胞では、回復例は、増える傾向が見られたが、死亡例は、低下したままであった。白血球は、受傷3日までは、死亡例、生存例ともに正常。
症状悪化に比して、割合が多くなるという報告がありました。
という事は、火傷に伴う感染症が起きる可能性は、重症度が高ければ、比例して高まるという事ができます。
だからこそ、早期の抗生剤投与が必要であり、その抗生剤そのものを適切に利用する必要があります。
火傷に伴う感染症を予防するために。
ここで、ようやく未病のターン。
火傷の重軽傷問わず、感染症になる可能性はあります。よって、いかに感染予防が可能かを、考える必要があります。
火傷の処置は早ければ早い方がいいです。
今回の件のように、断水した状態であり、常水が手に入らない場合は、近くの水があるところまで移動して頂くしかないと思います。
が、できる限り、清潔にしてください。
服の上から被った場合には、そのまんま、頭から流水をかけてください。
身体に、火傷の受傷がある場合は、しっかり冷やすのが一番大事です。流水で冷やしてください。
次に、清潔にした受傷部位に、抗生剤の軟骨を使用してください。できたら、ゲンタマイシン軟骨と言った軟骨をつけて、その上に、非粘着性の滅菌包帯などを身体に巻くなりして、感染予防をしてほしい。ドレッシング剤も使用を考える必要があるが、水膨れや遅発性感染を起こす可能性もあるため、一般の方は、使用を控えてください。
自分の命を守るために、火傷にならないのはもちろんですが、大切な家族が、火傷になった時にいかに感染症予防できるか、そこに注意して家庭内での対応をしてほしいです。
火傷の受傷による免疫力低下はもちろん、早期に適切な抗生剤使用が必要です。しかし、それでもうまくいかずなくなる可能性もあります。
できる限り、予防し、感染症にならないように対処してほしいです。では。