なかなか難しい😓実情であるのですが、今回、医師を含め医療関係者の読者のみなさんに考えて頂きたいことがあります。
皆さんは、『後医は名医』という言葉を痛感したことありますか?
そもそもですが、多くの医師が、この事を痛感しているはずです。
ではなぜ、痛感しているにもかかわらず、未だに同じことが繰り返されるのでしょうか。
前医の情報提供書に怒る父
私の病院は、慢性期医療の中でも、療養型病棟を持つ所謂終末期の病院です。
急性期である程度対応したが、これ以上の対応が難しい😓方が多く転院されてきています。
無論、転院するにしても、ある程度の根回しは必要ですから、病棟のスタッフと詰めながら話合い、患者さんの病状を踏まえて、転院を決定することになっています。
この話合いの最中でも、多くの医療機関から、沢山の診療情報提供書が舞い込んできます。
それらを一つ一つ、目を通すのですが、その時にだいたい前医の特徴がわかります。
内容も詳細に書かれていて、患者自身の気持ちまで事細かに記載されているものもあれば、薄っぺらいものまで、多岐にわたります。
中には、後医を馬鹿にしていないか?と思う内容のものもあります。そういうものを見ると、父は常に怒っていました。
後医は前医のお膳立てがあるから名医になれている。
後医の経験をされた方で、前医のおかげで、治療方針に少しプラスするだけで対応がスムーズになったことありますか?
もしある人ならわかると思います。
それは、前医からの情報提供というお膳立てがあるからこそ、さほど手間取ることなく患者対応ができているということ。
本来なら感謝しなければならない部分です。
ただ、みんながみんな、医師がその認識を持てているかと問うてみれば、そんなことはないと思います。
ある意味、慢心なり、傲慢さがある医師は、前医の悪口をいうことがあります。
私の父も、昔は感謝していましたが、今はあることをきっかけに傲慢さが酷くなり、後医の奢りが見えて、私が見ても辛さを感じています。
実情から感じること
一つ言いたいのは、前医に対する意見や要望など、様々な思いはあると思いますが、まずは、前医に対する感謝は忘れてはいけないと思います。
それだけではなく、自分たちが前医になる可能性もある訳ですから。その認識を知ることからはじめてほしいなと思いました。