薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

フレイルという未病との相関性について

こんばんは。

今回は、未病で、今後絶対的に増えていく可能性があるフレイルという状態との相関を見ていきたい。

フレイルとは?

突然の医療用語に驚いた人には申し訳ない。

フレイルというのは、簡単に言うと、身体が弱体化しているという事を意味になります。

定義は以下のとおり。

加齢や疾患に伴い、身体的、精神的、社会的に脆弱化した状態

フレイルと未病の相関は?

そもそも、フレイルの定義から、勘がいい人はわかるかもしれないですね。

『加齢や疾患に伴い、身体的、精神的に』というところです。

フレイルと未病の相関性について、調べ上げてきました。

以下がその結果です。

https://www.city.kashiwa.lg.jp/documents/30087/siryou3.pdf

総論 フレイルの全体像を学ぶ 4.運動によるフレイル予防:最新のエビデンス | 公益財団法人 長寿科学振興財団

KAKEN — 研究課題をさがす | 生活習慣病およびフレイル予防改善のための口腔内指標の確定に関する臨床研究 (KAKENHI-PROJECT-18K09925)

他にも多数のフレイルと未病の相関性を報告する論文がありました。

ちなみに、フレイルと未病はかなりの確率で、相関性があると強く感じています。

なぜかというと、フレイルは、身体的、精神的要因が、そのまま脆弱性に繋がるためです。

特に、高齢者になると、認知機能低下や寝たきりになる可能性が大いにあるのは、根底にあるフレイルという状態を放置した結果でしかなくそれを回避することで、医療費を軽減する事ができるかもしれません。

フレイルをいかに回避するか?

未病という立場から、フレイルをいかに回避するかを考える必要があります。

そもそも定義に立ち返ると、フレイルは、社会的、精神的、肉体的に脆弱性がある状態です。

特に、肉体的要因や精神的要因がある場合、フレイルのリスクは間違いなく高まります。

今回、高齢者教育の一環として、私自身が考えるフレイルの回避策を以下に示していきたい。

  1. 孤独感を感じない努力や環境整備
  2. 運動習慣を身につける
  3. 違和感を感じたらすぐメンテナンス
  4. 腸内環境や口腔環境など、生体衛生管理
  5. 家族との繋がりを良好に

大切なのは、これ全てを満たすのではなく、高齢者自身が生活する中で、自分の認知機能を維持することで、自身の生活の質が高まる、家族に迷惑かける事がないこと、そして、健康寿命を高めることにつながる。

食生活だけでは、血圧を維持は難しいです。

普段から運動習慣を意識付けていれば、自分がどの程度動けるのか、動けなければ、自分はどう身じたくするか、考える習慣を身につける事が大事です。

一つ一つ論文は紹介しませんが、フレイルと未病の関係性はまだまだあると思います。

それらを、しっかり対応して、高齢者の寝たきりや健康寿命を伸ばしていきたいと考えます。