薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

皆で考えたいシリーズ第三弾 麻疹風疹

こんばんは。

ここ最近、麻疹や風疹の罹患が問題にされたり、麻疹、風疹の罹患後に、10年後に難病を発症することがあるということが報道されていました。

日本独自の土着株は消滅したとはいえ、海外由来の麻疹、風疹ウイルスが問題になることは普通にあります。

今回の記事では、麻疹、風疹にならないために注意すべき部分を書いていきます。

麻疹風疹にならないために、ワクチン💉を打つべき。

日本独自の土着株が無くなった事は喜ばしいものの、世界的な根絶はなされていない。

天然痘が根絶され、なぜ、麻疹や風疹が根絶されていないのかは置いておくが、世界では、日本の認識とは乖離していると認識すべきだろう。

麻疹風疹ウイルスは、感染性が高いので、ならない努力をしても、なってしまう事が普通にある。という事は、妊婦🤰が罹患したら、胎児に悪影響を及ぼしかねない。

先天性風疹症候群はかなり怖いため、妊婦になる前に必ず抗体を持つことは重要である。

幼少期に麻疹風疹に罹患したことがある人で、亜急性硬化性全脳炎発症は割合は?

そもそもなぞに感じないだろうか?

仮に幼少期に麻疹風疹に罹患したことがある人であれば、一度は聞いたことがある難病である亜急性硬化性全脳炎というものがある。

これを発症する人の割合を、幼少期に麻疹風疹に罹患した事がある人のうちどれぐらいだろうか?を考えて見てほしい。

亜急性硬化性全脳炎(SSPE)(指定難病24) – 難病情報センター

こちらに記載があるが、特に学童で発症が多いことが知られている。

ただ、そこだけではなく、注意すべき内容が、ここである。

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通常の麻疹風疹の罹患でも、発症するリスクはあるかもしれない。が、一歳未満の場合だと、免疫機能が低下している状態でその危険性は高くなる。

確かに、幼少期の麻疹や風疹の罹患はかなりリスクは高い。ただ、軽度で済む割合がほとんどであるし、残念ながら遺伝的に免疫機能の発達が弱い場合、充分な免疫を持てずに、亜急性硬化性全脳炎になる可能性が高まると考えられます。

移行抗体が減少するのが、生後六ヶ月以降であるが、一歳以上になれば、免疫機能が働き、その時にワクチンを打ってしまえば、麻疹や風疹の可能性を軽減できると考える。

今は、充分な抗体を持っているのが、当たり前。

私自身の時は、ワクチンは一回のみであり、大学時代に、打っただけ。

今は、充分な抗体を持っているのがほぼ当たり前な問題であり、そのおかげで、難病のリスクが激減した。

免疫機能は、個人差があることがわかっている。そのため、残念ながら、遺伝的に弱い場合は尚更ワクチンを打つことが重要である。

妊婦になる前に、ワクチン打っていることが、大事である。

もちろん、幼少期に罹患して自然免疫を獲得している人もいる可能性もいるはずなので、そういう場合で無ければ、ワクチン打って対応するしかないと思います。

もちろん、終生免疫を持ち、元気にしている方もいますが、油断はすべきではない。

以上です。