おはようございます。
今日は、少し国民の皆様にきちんと理解して頂きたい事項があります。
この件は、薬剤師国家試験特化ブログにも参照記事として添付します。
不顕性感染と顕性感染について
まず、国家試験を受けたことがある医療関係者なら誰でもわかる話ではないかと思います。
まず、顕性感染について。
簡単に言えば、表面に症状が出ている状態の感染。この状態は、かなり感染力が強くなっています。
次に、不顕性感染について。
簡単に言えば、感染はしているが、症状では出ていない。が、知らないうちに免疫が出来上がっている状態の感染。
この状態は、感染力がかなり弱い。
実際、この状態で感染した人たちが、今や、コロナ感染では当たり前になっています。
不顕性感染を通して集団免疫を作る作戦だった。
北欧や欧米では、不顕性感染者が大半を占めていたこともあり、集団免疫を作ろうとしました。しかしながら、それが、失敗しました。
なぜかというと、同時期に、イタリア🇮🇹の惨劇が見られたからです。
不顕性感染者よりも、顕性感染者の割合が多くなったために、同様の惨劇を繰り返さないように、方向転換をしたということです。
不顕性感染より顕性感染が大半になってしまった理由
これは、イタリア🇮🇹の惨劇から考えたいのですが、なぜ、不顕性感染より顕性感染が大半になってしまったのでしょうか?
真相はわかりませんが、推測されることは、二つあります。
まず、栄養状態。
特に、明治初期から戦中までは、栄養状態があまりいいとはいえなかった。衛生面も良くなかったために、不治の病と言わしめた結核が大流行しました。若くして亡くなる方が多かったと思います。
時代を元に戻しましょう。イタリア🇮🇹の高齢者の栄養状態について見ていきましょう。
まず、イタリア🇮🇹の高齢者の栄養状態は、かなり低い状態であるという事がわかります。
挙句、入院時の状態もかなり悪いとなると、30日間で悪化の転帰に至るとされます。
もし、このような状況中で、コロナが感染したらどうでしょうか?
栄養状態がかなり悪いので、免疫力も低下していますよね。という事は、不顕性感染どころか顕性感染が大半になるという惨劇になりはしませんか?
後は、生活の質、ADLの低さも免疫力の低下に相関性があります。
日本でも、顕性感染が増えた要因はここにも、問題があったからです。
高齢者の医療を考える前にすべきこと
不顕性感染を通して集団免疫を作れなかったのは、高齢者の生活環境や栄養状態の劣化が1番の要因だと考えます。
私が、高齢者教育や、国民教育をしているのは、他でもなく、不顕性感染を増やして、顕性感染を減らす、そのためには、自立した状況で、家族の手を煩わせない人である必要があります。
栄養状態や生活の質や環境を整えるだけでも、不顕性感染を増やすことにつながると思います。顕性感染が増えた事で、さらに感染者が増えたこと。それが、生活の質や、栄養状態の悪化による可能性も含めて、私たちは、考える必要があるとおもいます。
以上です。