薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

高齢者教育 第一弾 寿命を受け入れるために覚悟と胆力

こんばんは。

始まりました。このブログで、フォロワーの皆さんだけではなく、Twitterのフォロワーの皆さんとともに、高齢者教育のあり方を考えて頂きたいという思いから、『ブログで知る高齢者教育』と題してやらせていただきます。

現場から見た寿命について

皆さんが、ご存知の『健康寿命』。

かなり、認知度が高まりましたが、今現在の高齢者の皆さん、どうでしょうか?

フォロワーの皆さんの周りに見受けられる高齢者の方を見て何か感じませんか?

実際、高齢者医療により一層、医療費が継続的にかかり、現役世代の負担がさらに増えてきています。中には、高齢者の年金を当てにした家族の存在もあり、本当にこの医療いるのか?と疑問を感じることもあります。

寝たきりの老人が多く入院している療養型病院の病院薬剤師としての本音としては、綺麗事ではなく、自分の支払った税金がこの人たちに使われているという事を感じて、悲しくなることもあります。ただ、金稼ぎのためと割り切っているのも事実。

実際、健康寿命と実際に言われている寿命との格差は年々増え続けています。

健康寿命を本当に伸ばさないといけない状態になりつつあります。

ただ、その前にしなければならない事があります。寿命の受け入れです。

寿命を受け入れるために必要なもの

ここから先は、かなりきつい😓と思います。

ただ、多くの療養型病院の医療関係者も、感じているけど、言っていない事かもしれません。

では、始めましょう。

寿命を受け入れるために必要なのは、胆力と最期を迎える時に向けての覚悟です。

特に、急性期または慢性期医療を受けている高齢者の家族全員に向けていいたいことです。

特に、年金を当てにしている家族に対して感じることは、ただ一つ。

寿命を受け入れる胆力も覚悟もないという事。

本当に、胆力も覚悟もある人は、危篤ですという病院からの電話はもちろん受けますが、『わかりました。』とか、『亡くなったら連絡ください』と答え、病院にはこないんです。

それは、なぜかというと、ある程度家族内での覚悟がかなり強く出来上がっている事、key personになる人がかなり胆力があることを意味しています。

結局、何もかもしても弱っていくのが定められた宿命です。だからこそ、自分の肉親だろうが、親戚だろうが、寿命という事実から目を背けてはいけないんです。

健康寿命と寿命の格差をきちんと知った上で、寿命を受け入れること。まず、そこの認識を変えてほしいです。

寿命を受け入れられないご家族に向けて

まず、ご自身の家族を看取るという事がどういう事かをきちんと認識してください。

以前いた悪質なクレームをつけてきた家族がいますが、嚥下能力が低下して、衰弱がかなり進んでいた方が入院患者さんにいました。

その患者さんは、衰弱がかなり進み、経管栄養でも、厳しいかもしれない状況でした。

ただ、そのご家族は、嚥下機能の低下を認めたくなかったのでしょう。口から食べれるようにしてくれ。と言い続けてきました。

こういう方のように、嚥下機能が低下して、衰弱がかなり進むと元に戻ることはありません。

だからこそ、容態がいかに変化するかは、わからない訳です。看取ることになるかもしれないという覚悟をまず持ってください。

もう一つは、看取ることを恐れないでください。徐々に衰弱していくのを、見届けるのは、胸が締め付けられることです。

通常の精神状態ではいられないでしょう。

だからこそ、その気持ちをきちんと知った上で看護師さんに相談するなり、医師に今の状態の説明を受けてください。

そうすることで、少しでも、気持ちを落ち着けることができます。そして、いよいよになっても慌てなくなります。

少しずつ胆力を磨いていってください。そうすれば、気持ちが落ち込むことがなくなります。

どうか、皆さん是非よろしくお願いします。

以上です。