薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

服薬指導をなぜ受けないといかんのか?

こんばんは。

一般の方向けに記事を書いていきたいと思います。

なぜ、外部の薬局に行かなくてはならなくなった?

多くの医療機関が、処方箋を発行し出してから、外部の調剤薬局に行くことが多くなった方がいると思います。

昔は、医療機関側が薬を出す処方料でお金を稼いでる状態でした。しかし、処方料を下げ、処方箋料をあげる政策を行いました。

そうすることで、処方箋を発行することで、医療機関側が今まで行なってきた事を、外部の薬局にお願いすることで、外来患者さんの対応がなくなり、代わりに、入院患者さんに対応することができます。

それまでは、入院患者さんに時間を割けない部分がありましたから、それをなくすために行われました。

外部の薬局がなぜ高いか?

今までなら、医療機関でもらえていた薬💊を外部の調剤薬局にいかないと出してもらえなくなり、不自由だと感じる方たちも多いと思います。しかしながら、この不自由が今までなかったのはなぜか考えてみて頂きたい。

それは、医療機関で、診察から投薬まで全てを担っていたからであり、外来患者と入院患者の両方に時間も労力も費やしていたからです。

本来なら、入院患者に対して費やせた時間、労力を外来患者に回していました。

無論、救急対応時の調剤や、入院患者への臨時調剤など致し方なしの業務なら、まだわかります。

しかしながら、日中もそれ以降も薬剤師が求められる仕事は多いため、外来患者と入院患者に平等にリソースを分けることはできません。

もちろん、昔は、医師が限定的調剤権を持ち、処方料で薬を出せていた部分もありますから、一概には言えません。

ただ、医薬分業をより厳格にしていくなら、より一層、医師から調剤権を奪うぐらいがいいと思っています。

話がそれました。

実際、薬局薬剤師をしていたので、調剤報酬を少し勉強していた時がありますので、外部の薬局で、なぜ高くなるのかですが、それは、

医科では、処方料だけで済んでいたのが、調剤報酬上の加算などの上乗せが出てくるのが、外部の薬局なんです。だから高いんです。

ちなみに、処方料は、院内処方の場合、内服薬6種類以下で42点、内服薬7種類以上で29点です。

しかし、調剤報酬では、調剤基本料、調剤技術料などの加算が上乗せされていきます。

https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/pharmacy-info/2022/0331-list.pdf

こちらを見て、もし質問があれば、コメントください。

服薬指導を受けなければならない理由について

一般の方向けに長々と書いていきましたが、なぜ長々書いたかというと、それは、一般の方の薬局薬剤師の業務に対する理解が低い事への違和感を常々持っており、耐えれなくなったからです。

服薬指導を受けなければならない理由もわかっていない人が多いんですね。

なぜかというと、単純に、薬💊だけを貰いたいからです。そりゃ、何回も繰り返し使うだけのものなら、説明も多少は省略できます。

ただ、はじめての薬、はじめましての患者さんがいうてもほとんどを占めている訳です。

薬💊の使い方を理解されるために、まず、薬の説明をして差し上げて、理解を進める必要があります。その上で、自分の実情を理解できると思います。

そういう意味でも、薬剤師の服薬指導を受けなければいけないんですよ、めんどくさいとか、云々かんぬんいうなって話です。

よって、薬剤師の服薬指導で、服薬の状況なり、検査値なりを勘案しての話をしていく事ができる訳です。

そういう働きを、薬局を含め病院の薬剤師がやっているのに、一般の方からは理解されない事があるのは、居た堪れませんでした。

これで終わります。以上