こんばんは。
あるツイートを見て大変驚き、そして怒りを感じています。
こちらです。産婦人科医であり、youtubeでも活動されている高橋玲奈先生のツイートについた執拗なコメントです。
一見したら、有効性を示せ!やワクチンは安全性があって当然!など、正当な発言をしているように見えます。
しかしながら、この発言を深く見れば、どれだけ破綻しているかがわかります。
では、ワクチンや医薬品開発における私達の認識について記載していきます。
ワクチンや医薬品は安全?
まず、ワクチンや医薬品の開発における関門は二つあります。
一つは、非臨床試験です。いわゆる動物実験です。もう一つは、治験です。臨床試験ではありますが、承認申請に必要な資料を作る上で、必要な臨床試験のことを指します。
非臨床試験や治験と、効果や安全性を見ていくわけですが、この二つを通りすぎる確率は低いです。なぜかというと、あまりにも危険性が高かったり、効果を確認できなければ、その時点で白紙です。
だからこそ、この二つを通りすぎたものたちが、承認されてます。
特に、治験の場合には、より安全性を確認することになりますが、一つ落とし穴があります。
そもそもですが、治験には、特定の人数でのみ効果判定を行っています。そのため、本質的な安全性を問えるものではありません、
もちろん、しっかり治験の時点で、調べているでしょうが、市販化されてからが、本当の勝負です。
医薬品やワクチン💉が安全である?という発言は、深く考えればわかりますが、半分正解であり、半分は間違いであるという事がわかります。
ワクチン💉の有効性を示せ?
まず、こちらを見て下さい。
子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV) 関連がんの予防 | 国立がん研究センター
こちらは、子宮頚がんワクチン💉に対するサイトですが、そこにこの記載があることをご存知でしょうか?
2価または4価HPVワクチン接種によるHPV16、18型に対する子宮頸部の感染予防効果(有効率)は非接種と比較して80%以上と高く、9価HPVワクチン接種で追加された5つのHPV型に対する感染予防効果は、4価HPVワクチン接種と比較して90%以上と高い。
サイトからの抜粋ですが、いかがでしょうか?非接種者と比較しているのがミソです。
実際、高い有効性が報告されている事がわかっている訳です。4価や9価とか関わらず、ワクチン💉による効果が絶大であるという事は、紛れもない事実です!
もちろん、前章で書いたように、治験により安全性まで調べていますが、少数者でのみの安全性しか見ていない訳で、市販化した後が勝負なんです。
そういう認識を私を含む薬剤師などの医療者は持ち合わせていますが、そうでない人に対しての対応には苦戦しています。
今回の記事で、理解が深まればと思います。
以上です。