こんばんは!
この度、むちゃくちゃ久しぶりな勉強会がオンラインでありまして。それに参加させて頂きました。
肺炎球菌ワクチンのあり方、コロナ禍におけるワクチン戦略について、様々な論文をもとに軽快なしゃべり口調で話される先生より、内容に集中せずにいられないほど、内容に引き込まれていきました。
もちろん、その内容をここで書いていくわけではありませんが、これからの肺炎球菌ワクチンの開発のあり方や現場におけるワクチン戦略をどうしていくのが、よいのかを今回の勉強会を通して書いていけたらと思います。
医療関係者の推奨が、患者さんに届いてはじめてワクチン接種するのは遅い!
そもそも、コロナワクチンをはじめ、多くのワクチン接種がなされてきました。コロナワクチンが引き金になり、ワクチン接種に前向きに取り組まれる機運の高まりを感じました。
しかしながら、ワクチン接種を回数を追う事にしなくなる人もいます。
ワクチン接種に前向きになるためには、確かに医療関係者の推奨が必要であるのは、そうです。
しかし。
医療関係者に推奨されてワクチン接種をするのでは、遅すぎるんです。
なぜかというと、ワクチン接種をする、しないを考える上で必要な情報を、被接種者が前向きに収集している状況を作り出すことが、今の日本には必要なんです。
特に、新生児〜幼児期に、肺炎球菌による肺炎だけではなく、侵襲性肺炎球菌感染症になる可能性が高いからです。
高齢者も同じですが、危険性は、免疫力の低下に伴うことにより起こる、併存疾患がある場合に、侵襲性肺炎球菌感染症になる可能性が高いんです。
ということは、ワクチン接種を推奨してから打つでは、遅すぎることがあります。
対応している価数の中でも効き方に差がある。
ワクチン接種💉になっている多くのワクチンには、血清型の病原菌を弱毒化したもの、毒素を弱毒化したもの、いろいろあります。
特に、この肺炎球菌ワクチンの場合は、不活化ワクチンです。
ただ、13価や15価と肺炎球菌の血清型のワクチンを使用しても、価数によっては効きにくいものもあります。
特に、血清型3価の肺炎球菌は、どのワクチンにも含まれていますが、効きが悪く、致死率が高いことがわかっています。
ただ、皆さんは、不思議に思わないですか?
13価や15価というたくさんの血清型の型が入っているワクチンを接種していながら、効果が悪いのは、なぜでしょう。
その内容については、次章で考えてみたいです。
価数の詰め込み過ぎが、ワクチンの働きを低めている可能性がある。
まず、比較しておきたいのが、子宮頚がんワクチンについて。
こちらは、2価、4価、9価とワクチンがあります。それぞれのワクチンの価数は、確実に効かせたいものに限定しています。
特に、子宮頚がんの原因になるウィルス型は、HPV16、18、31、33、42、45、52、58が、要因になることが、明確になっており、だからこそ、9価のワクチンを接種が推奨されています。
話を、肺炎球菌ワクチンに戻しましょう。
子宮頚がんワクチンと比べると、価数を詰め込み過ぎたことにより、本当に効かなければならない菌方にまで、効果を発揮することがない。
だからこそ、致死性が高い肺炎球菌に絞ってワクチンを接種することにこそ、意味があるのではないかと感じました。
肺炎球菌ワクチンのさらなる発展のため、2点提案を。
まず、子宮頚がんワクチンと同様に、どの肺炎球菌の血清型が一番症状を重くするか、そしてどれだけの肺炎球菌の血清型置換が起きているのかを一旦調査。その上で、本当に、必要な血清型をワクチンに含むこと。
もう一つは、肺炎球菌ワクチンの価数の詰め込み過ぎをなくし、必要な分のみにすること。
これからのワクチンの開発では、これらをよく認識した対応が必要です。