こんばんは。
薬剤師業務、毎日お疲れ様です。病院で働いている方で、慢性期医療関係者ならわかると思いますが、月に二度、または三度と、そう看取りになる方がおられますよね。
今までいた方がいなくなる悲しみや寂しさを医療関係者が感じるなんて…と思いますが、やっぱり慣れないものです。
今回の件では、私がなぜ、処方権を叫ぶのかを記載していきたい。
医薬分業を本質的に推し進めるためには必要である。
処方権を、医薬分業を後退させると感じて反対される方もいますが、実際は違います。
なぜなら、適切な医薬品を選択し、適切に受診勧奨をすれば、必要な薬を適宜使用するという対応が可能になります。
そうすれば、医薬分業をより強く押し出すことができるようになります。
医薬分業が進んでいる地域とそうでない地域の差があるのを皆さんはご存知でしょうか?
一番進んだ地域は、8割ある秋田県ですが、一番進んでいない地域は、4割の福井県です。
この差がなぜ起きているのか?
医師の力が強い事、または、院内調剤がまだまだ多いということが可能性としてあると思います。
もちろん、院内調剤をすれば、市販化されている薬がどうで、使われている流行を認識することで、より院外処方での苦労を理解する事ができる部分があります。
しかしながら、安い人件費で働いている薬剤師が院内調剤を担っているから、院内調剤で安く薬が貰えるという現実もあります。
それに、院内調剤であっても、疑義に時間を要するため、たくさんの患者さんを薬局以上に待たせてしまう可能性も否定できません。
薬剤師、看護師は医師に対し、提案しかできない。
まず、治療方針や薬物選択における決定権は、医師にあります。診断するために、必要な検査などを丁寧に精査し、治療薬の選択をするのが、医師です。
ただ、患者の声を一番に聞くのは、看護師なんですね。不穏や不眠、傾眠傾向かなんて、普段から病棟を走り回っている看護師からでないと、そんな情報は入ってきません。
その情報を、いち早く入手する看護師から、薬剤師や医師は、情報をもらうわけです。
だからこそ、患者の容態を機敏に察知して、医師に報告できます。しかしながら、その情報を与え、提案しかできません。
同じ事は、薬剤師も多く経験しているのではないでしょうか?
あくまで、医師に対し、私達ができるのは提案までなんです。医師がその情報を得ても、問題なしと判断すれば、薬💊は変わらないでしょう。もちろん逆の場合もありますから、一概に言えませんが、あくまで私達が可能なのは、提案までです。
ただ、薬剤師の場合、いちいち疑義をかけなければならないこととか、看護師の判断で対応可能な部分も、医師の指導の元という条件がつくわけです。
自主的に薬剤師や看護師が、自身の権限で対応可能な事は、事後報告でいいという法改正ぐらいないと、下請けみたいな状況のままです。
そんな状況のままで、薬剤師の皆さん、いいですかね?
というのが、私自身の思いであり、理由です。