薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

在宅医療のあり方に異論を申す。

こんばんは。

この度、職員の親御さんが亡くなられました。

もちろん、在宅での看護も選択肢にありながらも、病院に入院した経緯があります。

ただ、在宅で看護するにしても、酸素吸入や、導尿などの処置も必要になり、それら全てをやり切るのは、無理だと判断され、入院しました。

ただ…在宅医療そのものに対する違和感を、局長の一言で感じました。

『再々は、来ないみたいやな。夜も来ないみたいやで。まぁ、どこもそうだけど、金ないからね。稼ぎ口として、在宅医療しているみたいやな。』

…衝撃的な発言に、驚きを隠せず、ただ立ち尽くしてしまいました。

近隣の医療機関の行う在宅医療の事実に、憤りを覚えました。

今回の記事は、私の怒りも相まって、多少、音声が荒れる事もあろうかと思いますが、静観して頂きたいと思います。

在宅医療を金づるにしか思っていないなら、してくれるな。

真面目に考えても、こんな思惑で、近隣の医療機関が在宅医療をしているのを知って、私は、大変憤りを抱えています。

なぜかというと、在宅医療を専門にして、一生懸命に働いている医療機関の評価をも、落とす事に繋がるからです。

私が岡山にいた頃、私の下宿先近くに、つばさクリニックがありました。

岡山市の訪問診療と在宅医療|つばさクリニック岡山は訪問診療専門です

訪問診療専門で倉敷市に本部を置く、在宅医療の医療機関としては、かなり有名なところです。

そのほかにも、ももたろう往診クリニックも、かなり有名です。

ももたろう往診クリニック|岡山市の在宅医療クリニック

あとは、めぐみ在宅クリニックですね。たくさんの著書を拝読させて頂きました、小澤竹俊先生を筆頭に、日々患者さんやその家族と、かかわり、対応しています。

めぐみ在宅クリニック|クリニックについて|院長紹介|プロフィール

夜間診療にも、必ず応じる。患者さんや家族を第一に考えて診療を行なっています。

そうやって、日々忙しく診療に明け暮れながらも、専門で在宅医療に貢献している医療機関の存在がある事を、近隣の医療機関は理解しているのでしょうか?

片手間で、在宅医療に貢献しようなんて、甘い考えです。

単純に、金ズルにしか見ていない医療機関が、在宅医療に介入して、楽したいだけではないかと感じました。

病院そのものが、在宅医療に精通しているなら構わない

私が薬学部の実務実習で行かせてもらった、倉敷市松島にある倉敷スイートホスピタル。

こちらの病院は、在宅療養支援医療機関として認定を受けていました。

スイートホスピタルとは | スイートホスピタル | 倉敷の高齢者住宅、医療と介護は倉敷スイートタウン

この病院は、プラスアルファで、スイートレジデンスという高齢者施設を持ち、医療機関との連携がうまくいっていました。

はっきり言ってしまうと、病院が在宅医療にきちんと精通し、夜間の診療の受け入れも可能で、ある程度の余裕があり、在宅医療にきちんと貢献できて初めて、在宅医療をする地盤が出来上がるというものです。

そういった認定をとっていたとしても、本気で在宅医療に貢献しようと思う状態になっていない医療機関が、在宅医療に本質的に貢献できるとは思いません。

在宅医療は、患者さんや家族の不安を取り除くことで貢献できたと言える

在宅医療を単純に金ズルにしか思っていない医療機関がある中で、患者さんやその家族の不安を取り除くことができ、初めて在宅医療そのものに、貢献できたということができます!

ただ単純に、点数欲しさで、在宅医療をするなら、辞めてほしい。ほかの頑張っている医療機関に迷惑になります。

どうか、よく考えてほしいです。