薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

ニプロへの業務改善命令から見える事

こんばんわ。

いや、なんというか…。沢井、日医工、小林化工、と相次いだ後発医薬品の製造販売元による不祥事。これで最後だと思っていた矢先、ニプロへの業務改善命令。

後発医薬品が軒並み品薄になって、医薬品の製造が、供給過多により、さらに品薄な状態に晒されています。

今回の記事は、後発医薬品の製造販売元がなぜこれだけ不祥事を起こしているのか、今後、安心して医薬品を使用できるようになるのか?など、私自身の視点を交え、記載していきたい。

後発医薬品の製造販売元の不祥事が連続する理由。

不祥事相次いだ製薬業界 不当収益に「課徴金」は抑止力となるか | AnswersNews

こちらの記事に記載されているのは、後発医薬品の製造販売元が、様々な方法で、国や地方自治体を欺いていた事、全ての医薬品の製造販売元がやっているじゃないかと見られるようになったのが、一番の要因であると考えます。

もちろん、ここに挙げた医薬品の製造販売元の全てが、国や地方自治体の査察をすり抜けるような方法で、汚いやり方で欺いていたわけではないと思います。

しかしながら、従来の性善説による査察を逆手に取った悪質な対応、組織ぐるみの犯行、隠蔽がまかり通る事が、さらに拍車がかかると、かなり怖い状況になります。

そういう思惑から、抜き打ちの査察を全体的に指示しているからこそ、このようにたくさんの不祥事が明らかになっていると推察されます。

医薬品の製造販売元としての存在意義を問う。

今回の業務改善命令にしても、そうですが、私達、薬を使う者たちの多くは、必ず薬機法を遵守した工程や試験を行い、質の担保が保たれた状態で、医薬品を製造、または販売する事が、求められています。

そのため、適切な製造販売または販売、または製造がなされているかを査察することと、企業側の自主的なチェックを課していたという経緯がありました。

しかしながら、この自主的なチェックが曲者であると言う事に気づけなかったのが一番の要因であります。

ですが、今回だけではなく、過去にも同様な経緯で摘発または、行政処分をくらい、企業が潰れてしまう事案がたくさんありました。

なぜ、これだけ問題になるのに、繰り返されてしまうのでしょう?

薬剤師や薬の関係者の素質を問う

私達、薬剤師は、薬を安定して供給するために、管理や調整に目を配り、日々忙しく働いています。

医薬品卸や製造業者、その他の企業においても気持ちは変わらず、患者第一主義に徹しています。

ならば、なぜ、これだけの不祥事が繰り返して起こるのか?

もはや、薬剤師や薬の関係者の素質を問はないといけない事態にきていると感じます。

この事態をどれくらいの人が、重く受け止めているでしょうか?

そこを私自身は、問いかけていきたいと思います。安全と安心を持たせる事ができないなら、薬を調剤すべきではないと思います。

一つの記事から、たくさんの情報や考えられる真相が出てきました。皆さんも、しっかり考えることをしてみていただきたい!