薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

私自身が今疑問に感じている事について

こんばんは。

私が、今疑問に思っているのは、症例に綺麗も汚いもないという事と、なぜ、60代女性、高血圧というだけで、綺麗な症例だと言い切れるのか?ということです。

疑問1 女性で60代、高血圧というだけで、外科処置上で綺麗だという認識について。

まず、疑問に思っていることの一つに、女性で60代、高血圧という症例を、手術適応の中では綺麗だという認識を持つ医師がいるということ。

今回の症例では、後日に、脳梗塞である事が判明しました。

高血圧や60代と、かなりリスクが高い症例であったにも関わらず、ADLや社会復帰などを鑑みて手術が決行されました。

これが、まだ、骨に柔軟性がある10代であれば、オペをする必要がないと言われています。

しかしながら、年齢が上がっていくと、外科的処置で早期に直していくことが大事になります。

ただ、年齢的に閉経の年であれば、高血圧を持つ以上、下手したら脳梗塞のリスクファクターになり得る訳です。

そう考えると、綺麗な症例ではないのは、明白です。

疑問2 ホルモン補充療法の有無など、確認はされたのだろうか?

そもそも、女性の閉経が起き始めるのは、平均で50歳前後だとされている。

そもそも卵巣機能が一番役目を果たしてくれていたのは何か?

それは、血管の弛緩性や柔軟性が高いことに、大きく関与しています。

ただ、閉経になると、卵巣機能が低下して、ホルモンバランスが偏ります。

そうすると、血管の柔軟性が弱まり、血流の抵抗をもろに受けることになり、内圧が高まり、高血圧になる訳です。

という事は、決して、60代、女性、高血圧が、外科的処置の対象による症例でも、決して綺麗な症例ではないという事がわかります。

話を戻すと、ホルモンバランスの偏りで、更年期の症状が出始めます。

それを、改善するために、ホルモン療法をします。ただ、このホルモンは、元は女性の産後の止血に働くため、血栓ができやすくなっていることが知られています。

そのため、残念ながらホルモン療法をしている人たちは、血栓における症状が副作用としてでます。

だからこそ、オペをするなら、この薬物治療介入の有無の確認が必要であるという事。

実際に、現場の症例報告に出ています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/35/4/35_301/_pdf

というのが、私自身の疑問です。

オペ経験の先生方の考えを聞かせて頂けるとありがたいです。

失礼します。