薬剤師Rasの考え

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なぜ、酒鬼薔薇事件や17歳の少年の殺傷事件などがおきる?小児精神科学から見える真相

こんばんは。

今回の記事は、どうして学生による殺傷事件が起きてしまうのか、これら事件を起こした者たちが、精神異常者なのか?それとも、根底に闇があるのか?など、小児精神科学を用いて考えてみたいと思います。

酒鬼薔薇事件と17歳の少年の事件の共通点

酒鬼薔薇事件と17歳の少年の事件の共通点。

それは、2人とも、小動物の殺害をしており、それが最悪の形で、人の殺害、または切り付け事件と化したことでしょうか。

2人は単純に精神異常者なのか?

実際に、酒鬼薔薇事件や17歳の少年の事件を背景を知らずに、目撃した人や、報道だけをみている方たちは、2人の在り方に恐怖を覚え、精神異常者だと考えるかもしれません。

しかし、そんなに単純な話なんでしょうか?

こちらは、小児精神医学的に、少年犯罪を俯瞰的にみた上での報告をしている古庄純一氏の論文があるので、参照して頂きたい。

https://www.agulin.aoyama.ac.jp/mmd/library01/BD81037666/Body/link/ab40037666.pdf

こちらの論文で、気になる部分がありました。

それが、こちらです。

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次に、こちらです。

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では、これらから見えてくることは、何でしょうか?

それは、少年犯罪を起こす少年たちは、単なる精神異常者ではなく、ある意味、大人たちの被害者として生きていく中で、正常な精神発達がうまくいかず、誰からも認められてこない、孤独感から、解離性の精神障害を起こしている事、そして、発達障害による二次障害を起こしている事などがあげられます。

不適切な対応が、発達障害の患者さんにどれだけの苦痛を味わらせているのか、社会全体で、考える必要があると思います。

殺傷事件を起こす少年の精神状態

社会的に、順応しない人のことを、社会不適合者だと言われます。

確かに、殺傷事件という犯罪を犯した以上、少年自身は、社会不適合者という烙印が押されてしまうのは仕方ない。

しかしながら、彼らの精神状態は、事件を起こすことで、落ち着く事はなく、さらに興奮状態で殺傷を継続します。

ある意味、猟奇的に見えるこの状態は、彼らの生きてきた中での苦しみや、精神的に崩壊した自我を守るための行動であるとも、考えられます。

ただ、殺傷事件を起こすことは、決して許さない事でありますが、そうともいいきれない、現実があると考えます。

ということで、書いていきましたが、みなさんはどう考えますか?また、コメントで教えてください!