薬剤師Rasの考え

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エホバの証人 『輸血拒否は虐待』薬剤師の所見

こんばんは。

今日の夕方の報道で、エホバの証人『子の輸血拒否は虐待』と弁護団が、厚生省に陳情を出されたみたいです。

エホバの証人の輸血拒否、児童虐待で弁護士らが厚労省に通報へ : 読売新聞

ただ、エホバの証人は今回に限らず、昔にも、輸血拒否事件を起こしている経緯があります。

その時の判例が、こちらになります。

裁判例結果詳細 | 裁判所 - Courts in Japan

今回の記事では、医療現場側の意見と、なぜエホバの証人が信者に対して輸血拒否の指導をしているのかを考えていきたい。

エホバの証人の輸血拒否はなぜ?

まず、エホバの証人の輸血拒否事件の場合、信者の子供の輸血を親が拒否し、なくなりました。ただ、輸血をしなければ助からない命だと説明されたとして、それを信者が受け入れるかは、不明であります。

そもそも、エホバの証人の聖書には、『血を食べてはいけない』という一文があります。

それが、輸血に直結していると考えられます。

大量出血の場合、人は、生きれる?

交通事故などで単純に軽い衝突という場合であれば、意識がある事も考えられますが、跳ねられたとなれば、話は違います。

実際、跳ねられた場合、時速40キロと時速60キロでエネルギー差が歴然であり、この差から、いかに衝撃が強くなるかの差につながります。

頭を強くうち、出血が大量の場合ですが、人間は、1L以上が無くなれば、命に関わります。

ということは、早急に輸血をしなければ助からないという事は、考えればわかります。

では、なぜ、輸血拒否を指導するのか?

上に載せたサイトにある動画を見て頂きたいのですが、幹部しか入れない教団内のサイトにある文章に、きちんと記載されていました。

『血の誤用から子供を守る』

そんな内部文書📄記載されていました。

聖書に記載されている事は、絶対条件で守ることを強要している事が明らかになったと考えます。

そのように内部文書で記載しているのに、教団側は、自分たちは、一切の強要はしていないと嘘を言われていました。

医療現場の立場は、どうすべきか?

輸血拒否をする患者さんは、宗教に関わらず、一定数は存在すると思います。が、やはり、輸血しか助かる手立てがない中で、その命がなくなるのを待てるか?と私は問いたいです。

今の医療には、自己輸血というやり方が可能ではありますが、高い技術と修練が必要になります。うまくいかない可能性もあります。

その時に、どう説明するのかを、医療現場側で考えるようにしたいです。