薬剤師Rasの考え

薬剤師として感じたことを書いています!

抗アレルギー薬、柑橘系のジュースに注意が!

おはようございます。

春の兆しが嬉しい反面、日々薬を飲んでいても、鼻水が出て、くしゃみも出る、アレルギー性鼻炎を持っている、Rasにとっては、なかなか厳しい季節を迎えています。

そんな厳しい時期に、まさかの事実が、判明しました。

この度、ルパフィンの慢性蕁麻疹に対する効果判定を含めた臨床試験がされたみたいで、このような資料が、昨日サンキさんより、渡されました。

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既に、承認済みであり、臨床試験にしては遅い感じがしますが、内容を見ると、10mgで対応可能な症例や、効果不十分な症例に対し、再度同薬を増量した上で、その効果を見て、確かに優位性はあるかな?と、感じていました。

しかしながら、今回の記事の題にありますが、まさか?と思う事実が判明しました。

柑橘系、特にグレープフルーツジュースとの併用注意

この、『グレープフルーツジュース』のくだりで皆さん、?ってなりました?

グレープフルーツジュースとの併用で問題になるというのは、カルシウムチャネル拮抗薬が、鉄板中の鉄板でした。

だからこそ、抗アレルギー薬でグレープフルーツジュースが問題になるとは思わない人が、ほとんどだと思います。

今回、ルパフィンの慢性蕁麻疹の臨床試験の結果の裏に添付文書があったのですが、見てギクリ。

ルパフィンのグレープフルーツジュースとの併用が注意になっていました。

この併用注意、今後の国試と繋がるのでは?

まず、併用注意が今まで通りの鉄板通りでは、なくなりつつあること。

それにより、カルシウムチャンネル拮抗薬だけグレープフルーツジュースと問題になるのではなく、他にも問題になるのでは?という事も、考える必要があります。

過去問を繰り返すのは、凄く大切ですが、本当に重要なのは、過去問から、考えを広げていく力です。

今回は、ルパフィンで繋がりがわかりましたが、その他の薬でも可能性としてありえます。

このように、考えを広げて、過去問との繋がりや、関心を持つことに頑張ってほしいです。

以上です。